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連載コラム

2016/02/28

歩けないからこそ、できることがある。

2004年、全日本少年軟式野球岐阜県大会にてチームメイトと

 「フォアボール製造機」。それが中学時代野球部員だった私のあだ名です。車いすに乗っている私は、打席に立つと100%出塁していました。車いすだと、ストライクゾーンが極端に狭いので、必ずフォアボールになるからです。今思うと際どい活躍ですが、歩けない自分がチームに少しでも貢献できることが誇らしかったのです。

 それから数年後、大学生になった私は、ウェブ制作会社でアルバイトを始めました。てっきりデスクワークでの採用かと思っていたら任されたのはまさかの営業。1日に回れる会社が少ない中、私はずっと営業成績がTOPでした。車いすに乗っている私は、取引先に必ず覚えてもらえたのです。アルバイト先の上司は、「歩けないことに胸を張れ、お客様に覚えてもらえることは最強の強みだ」と私に言いました。「歩けなくてもできること」ではなく、「歩けないからできること」に気づいた瞬間でした。

 2010年、私は、株式会社ミライロを立ち上げました。理念は「バリアバリュー(障がいを価値に変える)」。車いすに乗っている私の目線の高さは106㎝。この視点から見えること、気づけることを本コラムではお伝えしていきます。