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連載コラム

2016/04/28

駅の雑踏の中で耳に届いた言葉とは?

 ある日、池袋駅で電車を降りるときのことでした。私のすぐ前に、5歳くらいの男の子と、ベビーカーを押しているお母さんがいました。

 先にホームに降りた男の子が私の方を見て、気にしている様子が感じられました。電車の中も、池袋駅のホームも、ひどく混んでいたため、通りづらいだろうと、心配してくれたのだと思います。私が駅に降りた後、その男の子がお母さんにこう伝えているのが聞こえました。「電車のドアは、もっと長く開いていたらいいのにね。そしたらきっと車いすのお兄ちゃんも、お母さんも降りやすくなるから」と。

 自分の母親のことだけでなく、同じ場所に居合わせた私にまで気を配ってくれている!そればかりか、日常のささいな不便さに気付き、どうしたら良いかを考えてくれている!その男の子の何げない言葉に、私はとても心が温かくなりました。

 「自分とは違う誰かの視点に立ち、相手を思いやること」。難しいように感じますが、自分の家族や友人、目の前にいる人のことを考えてみるだけで、誰もが第一歩を踏み出せる、いやもう踏み出しているのだ!と思いました。