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インタビュー

佐藤ひらりさん
目が見えないことは、全然、不幸じゃない佐藤ひらりさんシンガーソングライター

5歳のクリスマスにピアノをもらって、初めて曲を作ったのは9歳のとき、東日本大震災がきっかけです。いろんな人が歌で被災地の人たちを励まそうとしているのを聴いて、小学生で目が見えなくてもできることはないか、考えて考えて「みらい」という曲が生まれました。いろんな施設やイベントで歌う機会が増えて、みんな喜んでくれるんだけど、自分の音楽が本当はどうなのか確かめてみたくて、ゴールドコンサート(身体障害者の音楽活動支援コンサート)に応募しました。3年目に優勝したことがきっかけで、NYのアポロシアターで歌わせてもらったんですけど、ワンフレーズ歌っただけで会場が「キャーッ」ってなって、びっくり!アメリカの人は感情表現が豊かですね。日本では静かに聴くものだけど、ニコニコ笑ってくださったり、うんうんってうなずいてくれても、わかんないんですよ。こう見えても私、目が見えないので(笑)。ぜひ「いいね!」って声に出してもらえるとうれしいです。

今の夢は、2020東京オリンピックの開会式で国歌を歌うこと。音楽は私にとって大事なコミュニケーション手段。でも、想いを歌にしていくのは難しい。「もっと楽しい曲を作って、弾けていいんだよ」って言われるんですけど、それがまだ出せないのですよ。ヘンな歌ならすぐ作れるんですけど。「♪床から90センチ~」とか。新幹線のトイレに入ると点字で「トイレットペーパーは床から90センチにあります」って書いてあるんです。床から90センチ?どうやって測るんだー(笑)。

CDだけで私の歌を聴くと、ちょっとしんみりしちゃうかもしれないので、ぜひライブに来て、私と直接しゃべってみたりしてください。街で白いつえを持っていると、声を掛けてくれる人がいるのはうれしいです。困ってないときは「大丈夫です」って言うんですけど、「あ、おせっかいでしたかね」ってなっちゃったときがあって…。全然おせっかいじゃないです!「声掛けるのやめよう」って思わないで、また声を掛けてくださいね。

 

【プロフィール】2001年新潟県生まれ。視神経低形成による全盲。10年ゴールド・コンサート歌唱・演奏賞および観客賞、12年グランプリおよび観客賞受賞。13年NYアポロシアター「アマチュア・ナイト」ウィークリー・チャンピオン。14年メジャーデビュー。