レポート

2016/02/28

誰もが誰かのアライになれる

明治大学 政治経済学部3年

松岡宗嗣氏

最終日のファッションショー会場は満席

 明治大学情報コミュニケーション学部ジェンダーセンターでは昨年12月、LGBTの現状とアライという存在の周知イベント「MEIJI ALLY WEEK」を開催した。実行委員会学生代表を務めた松岡宗嗣さんは、高校卒業までゲイであることを胸に秘めてきた。大学で“彼女いるの?”と仲間に聞かれたとき、思い切って言ってみた“女性は好きになれないんだ”。

 「最初はびっくりされたけど、意外とみんな“いいんじゃない”って」。せっかくカミングアウトできたのだから何か活動をと、ジェンダーセンター運営委員の教員やトランスジェンダーの学友らと本イベントを企画。期間中はフライヤーやSNSでPRを行い、キャンペーンカラーである白いファッションで登校した学生を撮影。約800人が「アライになりたい」などのメッセージを添えSNSで発信した。最終日のファッションショーでモデルを務めた当事者の中には、親にカミングアウトできない学生もいた。「LGBTが話題になるほど、そっとしておいてほしい人もいる。傷つけることや受け入れられないことを恐れていたら負のスパイラルを抜けられない。聞きたいことは聞く、答えたくないことは答えない。1対1のコミュニケーションが大事」。

 イベントを通して松岡さんは「LGBT当事者もアライになれる」と伝えた。「例えばゲイはレズビアンやトランスジェンダーのアライになれる、ストレートの人のアライにも。誰でも、自分以外の誰かのアライになれますよね」。

松岡宗嗣氏

明治大学 政治経済学部3年
MEIJI ALLY WEEK実行委員会 学生代表

松岡宗嗣氏

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