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レポート

2017/08/31

誰にでもやさしい沖縄 誰もが笑顔になれる旅 vol.1

沖縄県の観光バリアフリーの取り組みに注目!

平成19年に国内で初めて「観光バリアフリー宣言」を行った沖縄県では、「誰もが安心して楽しめるやさしい観光地」を目指し、県全体でさまざまな取り組みを推進しています。平成27年からは、「誰もが生き生き観光まちづくり事業(沖縄県文化観光スポーツ部観光整備課)」をスタートし、県内の受入環境の整備を進めています。旅行に行くことに不安を感じている人も、旅行をあきらめてしまった人も、きっと沖縄に行きたくなる、沖縄県内での継続的な取り組みをご紹介します。

観光に携わる人たちが障害者への対応を学ぶ

●専門家と当事者から講義と実践で学ぶセミナーを開催

講師:上間 清香さん

沖縄県では、高齢者、障害者、外国人、小さな子ども連れの家族など、多様なニーズに対応する質の高い観光を実現するために、さまざまな受け入れ態勢の整備を推進しています。その一環として開催しているのが、宿泊、飲食、土産物店、観光施設などの観光事業に携わる人たちを対象とした「観光バリアフリーセミナー」。7月21日に那覇市内で開催されたセミナーを取材しました。

この日は、ホテル、航空会社、民間企業、行政職員など約40名が参加。まず沖縄県子ども生活福祉部障害福祉課広域相談専門員の上間清香さんによる「沖縄県共生社会条例」についての講義がありました。国が制定した「障害者差別解消法」より2年も早く、平成26年に施行されたこの条例は「すべての県民が等しく地域社会の一員としてあらゆる分野に参加できる共生社会の実現を目指し」制定されたもの。障害を理由にサービス提供を断ってはいけないことや、合理的配慮とはどのようなことかなどを、具体的な事例をあげわかりやすく解説。真剣に聞き入る参加者の姿がありました。

●障害を正しく理解し一緒に考えてみる・あきらめず工夫する

左)親川 修さん
NPO法人バリアフリーネットワーク会議代表
琉球大学 観光産業科学部観光科学科非常勤講師
右)桐原好枝さん
盲導犬:ルート君

当事者講師として登壇したのは視覚障害者の桐原好枝さん。盲導犬ルート君とともに参加者と交流を深め「盲導犬はハーネスを着けているときは『仕事中』、急に声をかけたり、触ったりすることは避けて」と理解を呼び掛けました。

続いての講師は、しょうがい者・こうれい者観光案内所を運営している親川修さん。「大切なのは障害を正しく理解すること。最初から『できない』とあきらめないこと。一緒に考え工夫すること」と話しました。 実践では参加者が交代で高齢者疑似体験キットを装着し、障害者や高齢者がどんなときに困るのかを実体験。「見えづらいことがこんなにストレスになるとは」「少し歩いただけでものすごく疲れた」など多くの気付きがありました。

終了後も車いすへの移乗や、マリンスポーツにおけるサポート方法など具体的な相談をする参加者に、豊富な現場経験から丁寧に回答する親川さん。沖縄に来たすべての人に楽しんでもらうために何ができるかをともに考える、熱意にあふれたセミナーでした。

 

さまざまな旅をサポート しょうがい者・こうれい者観光案内所

  • 仲間さん

  • 長尾さん


沖縄県では全国の空港に先駆け那覇空港に平成19年、「しょうがい者・こうれい者観光案内所」を開設。平成25年には那覇国際通りに第2の案内所をオープンし、車いすやベビーカーなどの貸し出し、バリアフリー対応の観光地や宿泊施設の案内など、誰もが安心して快適な沖縄の旅を楽しめるようサポートしている。「どんなご相談にもノーとはいいたくない」と力強く語る空港案内所の長尾久美子さん。「事前の電話相談で不安なことをお聞きし、どうすればストレスを減らせるか、ご希望に添えるかを一緒に工夫したい」と、国際通り案内所の仲間正子さん。旅をあきらめてしまった方もぜひ一度、ご相談を!

    TEL 098-858-7760
    FAX 098-857-9058

沖縄県観光バリアフリー・ポータルサイト
バリアフリーOKINAWA http://okibf.jp/
沖縄県 文化観光スポーツ部 観光整備課
TEL 098-866-2077 E-Mail aa081302@pref.okinawa.lg.jp

取材協力/株式会社オリエンタルコンサルタンツ