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レポート

2015/09/26

ユニバーサルなおもてなしで誰もが憩い楽しめる公園に

環境省

 環境省では、国立公園や国民公園の歩道やトイレなどの施設について、UDの本格導入をスタートした。全国に32ある国立公園と、皇居外苑・京都御苑・新宿御苑の3つの国民公園では、これまでもUDの視点で順次整備を行ってきた。今後さらに進む高齢化や、20年に向け国内外からの来訪者増加が見込まれるため、一層の改善を目指す。

 本年度中に取り組むのは、車いす利用者や高齢者に配慮した小さな段差解消、筆談用具の常備、ホームページの障がい者や外国人向け情報の充実など。同省自然環境局国立公園利用推進室室長補佐の中島治美さんによれば「16年度以降は、トイレの洋式化やスロープの設置などを順次行う予定」で予算を調整中だ。

 「年度途中でも現場でできることから着手した」と話すのは、同省同局新宿御苑管理事務所次長の岩田成実さん。昨年度も約2万7千人の障がい者が入園した新宿御苑では、5月にUDアドバイザーの垣内俊哉氏とともに園内をまわり、改善点を明確化。「段差対策や案内表示などは障がい者に配慮して設計してきたが、今まで気づかなかったことがいくつもあった」と岩田さん。今すぐ自分たちの手で改善できることをスタッフで話し合い、券売機の案内表示や、トイレのサインなど数カ所を改修した。

 環境省ではハード面だけでなくソフト面のユニバーサル化を目指し、ユニバーサルマナー(以下UM)研修も行う。8月には約60名の国民公園職員がUM検定3級を取得。「和式トイレを洋式に変えるには時間もお金もスペースも必要。でもUM研修はすぐに効果があった」と、スタッフの心の変化を実感した岩田さん。新宿御苑を訪れたら、スタッフの心がこもった手作りUDをぜひ見つけてほしい。