連載コラム

2021/08/26

今日は誰目線?

国籍、年齢、身体特性などの多様性を力に、社会に新たな価値を創造する(株)ミライロのメンバーが、リレー形式で登場しそれぞれの視点で執筆します。


私を変えてくれた友人との出会い

 私は出生時、二分脊椎症という病気に罹り3歳から車いすに乗って生活しています。小学校は1学年1クラスの小さな学校でした。私はクラスの友達と上手くコミュニケーションが取れず輪に入れませんでした。そんな私を見て「乙武さんのように自分から友達の輪に入りなさい」と先生から指摘されました。先生は私にもっと積極的になってほしいと伝えたかったのだと思います。
 私が変われたのは、編入した大学での友人との出会いです。編入生は年齢もバックグラウンドも多様でした。だからこそお互いを尊重し合える間柄となりました。「美奈と出会えて新しい世界を教えてもらえた」と尊重してもらえたことで、自分の強みに気づけました。友人は私を一人の人として向き合ってくれました。

編入した大学の卒業式に袴を着て参加する様子。


 このコラムが掲載される頃、パラリンピックが始まります。多くの方が、障害のあるアスリートを知るきっかけになるのではないでしょうか?それは嬉しい反面、少し心配もあります。私が乙武さんと比較されて苦しかったように、アスリートと比較されて悲しむ子どもたちがいるかもしれません。私は自分の強みに気づけたことで、当時の苦しかった経験も今は悲観的にとらえていません。障害の有無に関わらず誰もが対等に向き合える、そんな社会が広がることを願っています。


●杉﨑 美奈
株式会社ミライロユニバーサルマナー部 講師/ディレクター。車いすユーザーの新卒社員。検定などの運営を担当しながら、講師としての活躍も目指す。

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