レポート
2016/02/28
2020年を、みんなの目盛りに。
認定NPO法人 グッド・エイジング・エールズ
松中 権氏
昨年4月原宿で開催されたポートレート展示会にて
LGBTの人もそうでない人も共に集える「場所づくり」を実践する認定NPO法人グッド・エイジング・エールズ。代表を務めるのは、自らもゲイをカミングアウトしている松中権さん。
「自分の周りを見ても、LGBTの人は家族や将来のことを考えづらいのかなと思ったのがきっかけで、LGBTとアライをつなぐリアルな場所を作りたくて。葉山に夏季限定カフェ、都内にシェアハウス、シェアオフィス、レストランが入ったコミュニティスペースも作りました」。
新たな取り組みとして昨年4月にスタートしたプロジェクトが『OUT IN JAPAN』。LGBTの人たちのカミングアウトを、よりポジティブなメッセージとして写真家が撮影。これまでに東京、大阪、福岡、名古屋でレスリー・キー氏による撮影会が行われ、757人が参加した。「“このプロジェクトがあったからカミングアウトできた”という人もいた。一人ひとりのメッセージにグッとくるものがある。LGBT当事者の人が見たら自己投影できると思うし、身近な人に置き換えて想像することができると思う」と松中さん。
本プロジェクトの撮影目標は、2020年までに1万人。「東京五輪の年って奇跡のような目盛りだと思うんです。こういう取り組みに終わりはないけれど、“まずは2020までにここまで!”ってみんなで目指したくなる数字ですよね」。
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認定NPO法人 グッド・エイジング・エールズ
代表松中 権氏
1976年石川県生まれ。2010年NPO法人グッド・エイジング・エールズ設立。14年東京都より認定を取得。