レポート
2018/11/19
誰もが自分の体と向き合える、 ユニバーサルなトレーニングジムとは?
HEART & DESIGN FOR ALLのパートナーである(株)ミライロがユニバーサルデザインを監修したトレーニングジム「Fanctional」が2018年11月4日、南青山にオープンしました。運営会社である(株)A-CRUNCHの代表でパーソナルトレーナーの佐藤厚志さんと、ミライロの代表取締役社長である垣内俊哉さんの出会いは3年前。運命の出会いの詳細は垣内さんのコラムをご参照ください。
※関連記事 垣内俊哉コラム「106cmの視点から」 :幅を広げる、トレーニング
オストメイト仕様の多目的トレイを完備
東京メトロ「青山一丁目」駅から徒歩約2分。国道246号から少し入った閑静な一角の、ビルの1階に「Fanctional 南青山パーソナルジム」はあります。正面はすべてガラス貼り、スタイリッシュな最新マシンを外からも見ることができます。決して広いとはいえないスペース。なのにトイレは完全バリアフリー、オストメイト仕様多目的トイレ。車いすのまま入ることができ、余裕で旋回できる広さを確保。車いすから便座への移乗に配慮し、手すりは可動式。さすがは垣内さんと佐藤さんがお互いの夢を重ね、アイデアを出し合い、徹底的にこだわって完成させたジムです!
身体機能が上がれば社会復帰できる!
「手術の後、病院でのリハビリは3カ月。退院後のリハビリこそ大切なのに、通所リハビリ施設が思うように見つからない。じゃあトレーニングジム?と思ったときに、車いす利用者の場合、なかなか希望するようなジムにも出会えなくて…」と、当時を振り返る垣内さん。「病気や怪我によって失われた身体能力も、鍛えれば向上するのに、それをできる機会がなくて、社会に出られない人は多いと思います。そういう人が自分の体と向き合える場所があったらいいな、と佐藤さんに話をしたことからスタートしました」。
障害の有無は関係ない、人の身体は皆違う
「トレーナーとしての視点で見たら障害があっても、なくても、実は同じなんですよね。人間は一人ひとり身体の状態も違いますし、トレーニングの目的も違います。食事コントロールが苦手な人や、トレーニングが続かない人、性格も一人ひとり違います。僕らは、一人ひとりと向き合って、トレーニングのお手伝いをするだけ。ご高齢で足腰が弱くなって車いすが必要かなとお考えの方、今はまだ元気だけど数年後はどうかしらと不安に思われてる方々にもぜひ来てもらいたいです!」と、佐藤さん。肩こりや腰痛の解消、若さを取り戻したい、痩せたい、などニーズは本当に人それぞれだそうです。
「オープンしてすぐに、ご近所に住む半身麻痺の方が来てくださって、すごくうれしかったです!障害のある方の社会進出のきっかけになれるようなジムを目的として頑張っていきたい。小規模小予算でもできるこういうジムが、いろいろな地域に増えていったらいいなと思っています」と、佐藤さんはさらなるビジョンを語ってくれました。
話題のトレーニングツールが勢揃い!
注目すべきもうひとつの魅力は、専門ジムに行かなければ体験できない今話題のさまざまなトレーニングがここでできる!ということ。例えばパーソナルストレッチ、エアリアルヨガ、サスペンショントレーニング、TRX、トランポリン、フリーウエイト、ファンクショナルトレーニングなどなど。コンパクトな空間に、最新のトレーニングツールを取り揃え、一人ひとりに最適なメニューで、楽しく継続できる環境が整っています。
「どうせ車いすに乗るならかっこよく乗りたいじゃないですか!佐藤さんと出会って、必要な筋肉を鍛えることで、外に出ることが楽しくなる人が増えるといいな、と思います」と言いながら、スーツ姿で全部のマシンにチャレンジし、汗だくになる垣内さん! 皆さんも、気になるキーワードがひとつでも見つかったら、まずは気軽にご相談を!
≪お問い合わせ≫
Fanctional 南青山パーソナルジム
<住所>東京都港区南青山2-4-12 アサヒビル1F
<ホームページ>https://functionalgym.co.jp/
<電話>03-6804-1216