連載コラム
2016/05/30
耳垢とタオル
コンサルタントとして仕事をする上で、日常生活で感じるささいなことにも、最低3回は「なぜ?」「どうして?」を頭の中で繰り返す癖がついています。
例えば、床屋から美容室に変えた高1のときから、ずっと考え続けてきたことがあります。シャンプーの後、タオルで髪を拭かれ、そのタオルを耳の穴に入れられる。「耳垢が付いて汚れたであろうタオルで、もう一度髪を拭く」という動作はなぜ行われるのかと。
最近になって、ふと美容師さんに尋ねてみました。「耳を拭いた後に、髪を拭くというのは何か理由があるんですか?」すると美容師さんは「今まで気にしたことはありませんでした」と驚いた様子でした。次の日、会社の朝礼でスタッフにも聞いてみましたが、ひとりのとして賛同を得られませんでした。結局、この「耳垢とタオル」問題を気にしていたのは、わたしだけ?
「誰も気づかないことにも目を向け、理由や原因を考える癖が、新たなビジネスチャンスを生んできたのでは?」というスタッフのフォローに救われましたが、耳垢とタオルがビジネスにどう活きるかは、まだひらめいていません。今日もわたしは、「なぜ?」「どうして?」を繰り返し、いろいろな人にとって社会がより快適になるアイデアを探しています。