連載コラム

2022/10/28

今日は誰目線?

QRコード機能で実現する障害者割引 

 2019年にリリースしたデジタル障害者手帳「ミライロID」にQRコードのスキャン機能が実装されました。この機能を活用し、広島市内にある駐車場にて、人を介さず障害者割引を受けることができる体験会を開催しました。通常、駐車料金の精算時に障害者割引を受けるには、係員へ障害者手帳を見せる必要があります。駐車場が無人の場合は、精算機にあるカメラ越しにオペレーターへ障害者手帳を提示することが多く、そのやりとりには時間を要します。また、聴覚障害のある方は口頭でのやりとりが難しく、そもそもインターホンを通した意思疎通が難しいという課題もあります。

 ミライロIDと駐車場精算機の連携により、無人精算機の場合でもスムーズに障害者割引を受けられるようになります。体験会当日は、聴覚障害のある方にも体験していただき、「本当に感動しました」というお言葉を寄せてもらいました。また一歩、障害のある方にとって外出しやすい環境づくりができたことをうれしく思います。

垣内が駐車場精算機でミライロIDを使って体験する様子

 障害者手帳を見せることに心理的な抵抗がある方は多くいらっしゃいます。事業者にとっても確認の負担があります。この数年で、QRコード決済が大いに普及したように、障害者手帳もスマホで完結できる未来を、全国各地で実現したいです。

垣内 俊哉

株式会社ミライロ

代表取締役社長

障害を価値に変える「バリアバリュー」理念のもと、車いすに乗る高さ106cmからの気づきを発信。

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