連載コラム

2022/04/22

今日は誰目線?

国籍、年齢、身体特性などの多様性を力に、社会に新たな価値を創造する(株)ミライロのメンバーが、リレー形式で登場しそれぞれの視点で執筆します。


視覚障害のある友人を通して気づいたこと 

 私には視覚障害のある友人がいます。大学の新入生オリエンテーションで初めて出会い、4年間のキャンパスライフを共に過ごしました。彼と出会うまで障害者と関わったことがなかった私は、最初は何をすべきかわからず、教室移動や食事の際は全てのサポートをしなければと思い込んでいました。しかし、友人から「介助者ではなく、友達として接してほしい」と言われ、過剰に接していたことに気づきました。

 それからは、教室移動や通学時など覚えている道では誘導せずに横並びで歩くようになりました。ただ、前から大人数が歩いて来る時などは「前から人が来るから右によけて」と伝えていました。また、学食で食事をする時も彼は決まってビビンバ定食を食べていたので、お盆に置かれている食器の位置も伝えなくなりました。もちろん、居酒屋などではメニューを読みあげたり、グラスの位置を伝えたりするなど、本当に必要な時だけサポートをしていました。

 彼と出会い、大切なのは「相手のことを理解し、必要な時にサポートをする」ことだと気づくことができました。街中で初めて会う方のことを理解することは難しいと思いますが、「何かお手伝いできることはありますか?」「どんな見え方をしてますか?」などと声をかけ、相手のことを知ることから始めてみてください。

視覚障害のある選手(左右)とゴールボールの大会に出場した時の私(真ん中)


●林 真生

株式会社ミライロ ソリューション本部マーケティングチーム

大学時代の視覚障害者スポーツサポーターとしての経験を活かし、ユニバーサルマナーのプロモーションを担当。

 

関連記事