連載コラム

2020/02/26

〈スロウプvol.1〉「視点を増やし、想いをつなぐ」 垣内俊哉

障害のある人の雇用で、会社に新しい視点が生まれる

ミライロ運営によるWEBメディア「スロウプ」で、さまざまな人と対談を展開中。ここでは、その後日談やこぼれ話をお届けします!

視点をひとつ増やすメディア「スロウプ」 https://sloope.jp/


 ダイバーシティ経営、という言葉が広がりつつあります。障害者を積極的に雇用し、活躍してもらっている会社は、なんと、業績も良くなる傾向にあります。

 先日、投資家の藤野英人さんに、バリアフリーと経営の不思議な関係性について、お話を伺ったときのことです。経済産業省の「健康経営銘柄」の基準検討委員や、「新・ダイバーシティ経営企業100選」の運営委員を務め、7000人以上の経営者の話を聞いてきた藤野さんは「障害のある人の割合が全社員の2.5%を越えてくると、業績が良くなっている」と気づきました。それを聞いて私は嬉しく思いましたが、納得です。障害者の働きやすさを真剣に考えている会社は、女性や外国人の活躍も、環境問題への配慮も、ちゃんと考えています。他者に向き合う方々なら、お客さんにも真摯に向き合い、顧客満足度も上げ続けている、というのが藤野さんの見方です。

 私の会社でも、障害者と働くことで、新しい気づきや発想が日々生まれ、お客さんへの提案にも役立ちます。以前は、「視覚障害のある社員は、寝ている時に夢を見るのか?」という話題で盛り上がり、その社員に書いてもらったブログはたくさんの人に読んでもらえました。ビジネスの視点をひとつ増やす障害者雇用が、広がってほしいです。


●PROFILE● 垣内 俊哉
株式会社ミライロ 代表取締役社長。1989年生まれ。岐阜県中津川市出身。2012年立命館大学経営学部卒業。在学中2010年に株式会社ミライロ設立。

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