連載コラム
-
2018/01/31
目を貸して、目を借りた日のこと
視覚障害のあるスタッフが入社してすぐ、僕はどうやってサポートができるだろうかと悩んでいました。彼がある日、「目を貸してください」と僕に声をかけてくれました。彼の代わりに資料や手紙...
-
2017/12/11
遠のくボタンと近づく心
エレベーターでは、操作盤の近くにいる人が「何階ですか?」と問いかけて代わりに操作し、降りる際は「お先にどうぞ」と後から乗ってきた人を優先するのが一般的なマナーです。車いすに乗ってい...
-
2017/10/31
雨ニモマケズ
雨の日に外へ出かけることが、いつからか億劫になっていました。傘を差すには、片手で交互に車いすをこがなければならないため、晴れの日の数倍、体力を使います。 学生時代、通っていた学校...
-
2017/09/30
パラスポーツを皆で
幼稚園の頃、川柳を書くという宿題がありました。「あるきたい、いつかみんなと、はしりたい」。この一句だけは、今でも記憶に残っています。20年以上経った今も、歩きたいという思いは変わ...
-
2017/07/28
「伝え方」を考える
4年前、銀座のレストランで車いすユーザーが入店できなかったことが話題となりました。先月は、航空会社の車いすユーザーへの対応が問題視されました。同じ頃、私も恵比寿の飲食店で、車いすの...
-
2017/07/05
初めての電動車いす
初めての電動車いす 半年間の治療とリハビリを終え、退院後しばらく、生まれて初めて電動車いすに乗って生活をしました。 同じ車いすでも、手動と電動では世界が変わったように感じま...
-
2016/11/27
病室支店を開設しました
三年前の手術で心肺停止となり、前線に復帰したのも束の間。いよいよ昨年、医師から「もう一度手術が必要である」と告げられました。「もっと頑張りたい、挑戦したい」と思えば思うほど、情けな...
-
2016/09/29
孤独ではない理由
日本財団パラリンピックサポートセンターの顧問として、バリアフリー調査のため、リオパラリンピックを視察。カーニバルのように熱狂的なおもてなしを受け、私はリオが大好きになりました。そ...
-
2016/08/29
相模原事件に思う
7月下旬、世界中の人々の心を曇らせる事件が起こりました。被害に遭われた方、ご家族のことを思うと言葉も見つかりません。「異形に対する心の壁は、慣れることでしか解消されない」、ある研...
-
2016/08/04
心のつえ
新聞がきっかけで、奇跡的な体験をしました。6月に中日新聞さんで掲載された『親がくれた“心のつえ”』という私の記事を読んだ大堀さんという方から、手紙が届きました。大堀さんは十数年前に...