レポート

2019/11/02

東京モーターショー2019レポート③
人気の「軽」に思いやりをフル装備

ワンタッチで操作できるパワークレーン

 現在開催中の「東京モーターショー2019」のテーマは「OPEN FUTURE」。さまざまなターゲットに向けて「くらしの未来」にまで領域を広げ、ワクワクするモビリティ、技術、システムなどが展示されています。障害のある人、高齢の方、子育て世代、多様な人々が、もっと気軽にもっと遠くまで出掛けたくなる、そんなコンテンツをレポートする第3弾。


法人事業部商品室(兼)製品企画部 課長 大和誠歩さん

タント ウェルカムターンシート / ダイハツ工業株式会社

 助手席にリフトが付いた「昇降シート車」や、スロープ付きの「車いす移動車」も発売中の人気軽自動車「タント」。マスタードイエローのボディが目を引く展示車両は、運動機能の低下でスムーズな乗り降りが難しい高齢の方を想定した「回転シート車」。グリップが正面でつかめる絶妙な位置に助手席が回転(30度)するので足元に不安なく乗降できる。「コンセプトは介護だけでなく自立支援も。自分で助手席に乗って出かけたくなる車を目指した」と話すのは、製品企画部の大和さん。軽自動車初のロングステップなど、高齢者の動作障害の要因を産学連携によるエビデンスをもとに軽減。荷室には折り畳んだ車いすをスイッチひとつでラクラク積み込める荷室天井部に装着された電動クレーンなど、「要介護にならないよう健康寿命をのばし外出を楽しんでほしい」という開発チームの思いが細部にまで生きている。


問い合わせ:
ダイハツお客様コールセンター 0800-500-0182(平日9~19時/土日祝~17時)


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