インタビュー

2022/06/23

地域でつながり イキイキ子育て

 

イキメン研究所のみなさん

6/2329は男女共同参画週間です。

男女が互いに人権を尊重し、性別にかかわりなく個性と能力を十分に発揮することができる社会の形成に向け、1999年に定められた「男女共同参画社会基本法」。同年9月に開館した川崎市男女共同参画センター(愛称:すくらむ21)では、このテーマについて自治体と地域住民の協働でさまざまな取り組みを推進しています。そのひとつである子育てパパサークル「イキメン研究所」のメンバーと同センターの荒川泰輝さんに、リモート座談会形式でお話を聞きました。

 

「イキメン研究所」とは?
川崎市男女共同参画センターの事業として2013年度に発足。男性自身が自分はもちろん家族も、地域の人もうれしい子育て・家事参加のあり方を研究・発信しながら、地域のなかでパパネットワークを広める活動をしている。プレパパ向けにお役立ち情報を発信するツールとして『イキメン研究所ジャーナル』を発行、紙面とWEBで情報を提供中。 

画像 イキメン研究所ジャーナル


詳しくは、「イキメン研究所」公式サイト

 

 

 

 

「すくらむ21」荒川さんの呼び掛けで4人のイキメン研究員が集結

 

●野村幸平さん

 1978年生まれ。2019年~21年まで「すくらむ21」館長を務め、川崎市の男女平等推進に尽力。「イキメン研究所」の発足から携わる。

 ●臼居大地さん

 1983年生まれ。200915年まで「すくらむ21」に所属。職員として発足に参加し、その後パパになり研究員に。現在は2児(4歳、1歳)の父。

 ●佐藤裕介さん

 1981年生まれ。2015年保育園でチラシを手にし参加。㈱日立システムズにてシステムの品質保証業務に従事。1児(7歳)の父。

 ●佐藤洋太さん

 1985年生まれ。コロナ禍の保育園でチラシを手にし2020年に参加。保育士の資格も持つ。1児(3歳)の父。㈱ほい研代表取締役。

 ●荒川泰輝さん

 1993年生まれ。川崎市男女共同参画センター(愛称:すくらむ21)事業専門職。「イキメン研究所」担当スタッフ。

 

 

「イキメン研究所」はなぜ「研究所」なのか? 

荒川:2013年の「イキメン研究所」発足当時のことは野村さんと臼居さんが詳しいですよね。

野村:1999年に「男女共同参画社会基本法」は施行されたものの、まだまだ模索が続いていた時代でしたね。

臼居:センター職員として発足に参加した当時、私はまだパパではなかったのですが、世の中の子育て情報の多くがママ向けに発信されていることにモヤモヤしていました。

野村:地域に根差した男女共同参画推進拠点施設として、男性が仕事だけでなく地域でイキイキ過ごせるようにと「イクメン」ではなく「イキメン」と冠しました。

臼居:女性のように妊娠・出産という共通体験が少なく、働き方も子どもとの関わり方も違う男性同士は本音を出しにくい。当事者として主体的に参加できるよう「研究所」と名付け、「研究員」を募集しました。

佐藤裕:私は2015年に子どもが生まれ、保育園で「研究員募集」のチラシをもらい、他のお父さんはどんなふうに育児に向き合っているのか知りたくて参加しました。

佐藤洋:僕は子どもが1歳半になったタイミングで保育園の送り迎え担当になり、ちょうどコロナ禍で保護者同士がつながる機会がなく、悩みを共有できる場が欲しくて参加しました。

昨年度イキメン研究所が協力し実施した「高津区パパ会 パパをもっと楽しもう」

 

「研究活動」を通して実感した大切なこと

荒川:この9年間で「子育てサロン」の企画運営、「父子手帳」の作成・配布、他団体と連携したイベントなども開催してきましたが、イキメン研究所の活動を通して得られたものはありますか?

佐藤洋:こういう活動に参加しているだけで「子育て意識が高い」と言われます(笑)。他所のママたちの声を聞く機会も増え、自分も含めみんな悩んでいることがわかりました。

佐藤裕:家事や育児の役割分担や、何に悩みどう対処しているのか、他の人の考えを知ることで自分の気持ちも整理できるようになりましたね。

臼居:発足当初はミルクの作り方、オムツの替え方、寝かしつけなどのタスク重視でしたが、育児や家事が9割できればそれでOKなのかといったらそうではなく、どんな家庭でも大切なのはやはりコミュニケーションなんだなと。

佐藤裕:まさに!自分も研究所に参加した当初は、役割分担やタスクをこなすことが大事だと思っていたんですが、1番大事なのは、相手の話を聞くことだと気付きました。

佐藤洋:自分は保育士の資格があり、児童養護施設での勤務経験もあるのですが、子育てに大切なのはスキルではなく、いかに当事者になるかだと実感しました。

 

「イキメン」が地域社会を変える

野村:イキメン研究所は乳幼児期の子育てパパにフォーカスしてきましたが、研究員にはその時期を過ぎてもぜひ継続して関わってもらいたいですね。

臼居:出入り自由な場所であり続けたいです。

佐藤裕:自分の7年分の経験が、これからパパになる人に少しでも活用してもらえたら。

佐藤洋:改めて当事者意識を持つだけで、自分にも家族にもこんなにメリットがあるってことを伝えたい。

佐藤裕:イキメン研究所の活動で得たことを仕事にもフィードバックして、これからの働き方を変えていけたらとも考えています。

荒川:今年度はイベントも再開を予定していますし、男性の育児休業取得促進に関する法改正のポイントについての、企業への出前講座を予定しています。

佐藤洋:育児休業の取得は男性にとっても絶対にプラスの経験になると思います。

荒川:今日はメンバーの皆さんの思いをあらためて聞くことができ、とても良い機会でした。今後はパパに限らず、地域の男性にとっても開かれたセンターを目指しています。

野村:イキメン研究所を通して「すくらむ21」の存在を知り、男女共同参画について考えるきっかけにしてもらえたらうれしいですね。

イキメン研究所のパパたちが考えた川崎市の父子手帳「ちちしるべ」

 

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